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紀伊勝浦~和歌山 自転車ツーリング [太平洋岸自転車の旅]

紀伊勝浦~和歌山間を自転車で走ってきた。
2泊の行程で、約210キロメートルの旅であった。


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印南町のコンビニ駐車場にて、バテるtak  2008.12.28


私がこういった記事を書くと、かならず、
「それがどうしたのか?(笑)」
というコメントが来る。どうやら、単なる自慢話であると、
とられてしまうようなのだ。

まあ、そうとられてしまうのは、私自身の不徳のいたすところ
であると思うので、改めるべきところは改めようと思う。
また、私のBlogでは、一般の読者にとって、読んでもなんの役にも
立たない、日記のような記事は書かない、というルールを決めている。
ということで、どんな旅であったかの詳細は書かないことにする。


そこで今回は、自転車で紀伊半島を走ってみよう、
と思っておられる読者の方々を対象に、何回かに分けて、
実際に走ってみて得た、ナマの情報だけを書こうと思う。


まず、いえること。

紀伊半島を自転車で走るのは、
とてもハードである。(笑)




紀伊半島を一周している国道42号線を地図でみると、
そんなにアップダウンがあるようには、見えないだろう。
しかしながら、実際には50メートルから100メートルくらいの
細かい起伏が連続しており、平坦なところは、
ごくわずかな区間しかないのである。(下図参照)

log.gif
串本~椿間のプロフィールマップ



こういう道が、いちばん疲れる。


こういったわずかな起伏は、フリッツ・フォン・エリック(注)
のアイアン・クローのように、派手さはないけれども、
徐々に確実に、サイクリストの体力を奪っていく。
若い人ならば、これくらいの起伏は、ダンシングで一気に
駆け上がってしまうだろう。
私だって、若い頃は、そうしてきた。

けれども、私は現在、52才。

正直、もう、そんな元気はない。
ということで、冒頭に掲げたように、コンビニの駐車場で
へたりこんでしまう、といった事態になるのである。(笑)



国道42号線の難所というと、尾鷲~熊野間の矢ノ川(やのこ)峠
(標高 約385メートル)とか、紀伊由良~湯浅間の水越峠
(標高 約180メートル)だけど、そういった連続的な急勾配は、
適切なギア比を選択して、ケイデンス60から70で踏んでいれば、
いつかは必ず越えられる。
けれども、50メートルくらいの起伏を10コ越えるというのは、
標高差で考えると、500メートルの峠を越えるのと変わらないし、
実際には、体力的にもっときついものがある。
上の写真を撮った時点で、私の脚は、すでにパンパンであった。(笑)


ということで、中高年のサイクリストが紀伊半島を走ろうと
思うならば、

 1.起伏があることを覚悟のうえで、とりわけ景色がよい
   串本~紀伊田辺間を20~30キロだけこぐ
 2.比較的起伏がなくて、大きな観光地が多い、
   熊野市~串本間だけをこぐ


のいずれかを選んだ方がいいだろう。私のように、紀伊半島を一周する
なんてのは、バカのやることである。



もうひとつ。日本の国道は、たいがいそうであるが、
トンネルは自転車が走るようには設計されていない。
ということで、国道42号線のトンネルを自転車が走るのは、
とても危険である。
トンネルに並行して旧道があるところは、そちらを行けばいい。
けれども、旧道がないところは、国道のトンネルを行くしかない。

今回、私は点滅式の赤く光るLEDテールライトと、
点滅式のLEDヘッドライトを装備し、
さらには、反射材でできたタスキを着用して行ったけど、
それでも、国道のトンネルを通過するのは、ほとんど命がけであった。
国道のトンネルを自転車で走るのは、道路交通法に違反している
わけではない。が、あまり人様にはすすめられない行為である。
地図をよく見て、なるべくなら、国道のトンネルを
抜けなくてもいいコースを選択すべきであろう。

ちなみに、朝来(あっそ)トンネルと日置(ひき)トンネルの旧道は、
枯木灘とよばれる周囲の美しい海岸線のなかでも、
「これほど美しいところは、そうはあるまい。」
と思われるほど、きれいなところであった。
ぜひとも、行ってごらんになるといい、と思われる。




ということで、今回の記事のまとめであるが、
紀伊半島をサイクリングしてみたい、と思われる方は
くれぐれも、「一周しよう。」などとは考えず、
いちばんおいしいところだけを走るべきである。

マーケティング用語で、いちばんおいしい市場だけを
ねらいうちするのを、“チェリーピッキング”という。
外資系自動車保険会社の、ほとんどクルマに乗らない
サンデードライバーだけをねらい撃ちするといった戦略が
そうであるが、紀伊半島を走ろうと思うサイクリストも、
ぜひとも、このチェリーピッキングを実践していただきたい。
何度もいうけれど、私のように、紀伊半島を一周してしまう
というのは、バカのやることである。



ちなみに、千葉~和歌山間の太平洋岸自転車道を完走する、という、
私の目標であるが、今回の旅により、静岡から和歌山までが
一本の線につながった。あとは、千葉県内と神奈川県内の一部区間を
走るのみである。
今後は目標をバージョンアップして、
日本の太平洋岸を完走する、ということをめざすことにする。
いつ実現できるかは、まったくわからないけれど...。
ということで、次回は、四国に渡りたいと思っている。



(注)フリッツ・フォン・エリック
 私が子どもの頃にいたプロレスラー。必殺技はアイアン・クロー(鉄の爪)。
 人なみ外れて強い握力で、相手のこめかみをつかむという、
 単純そのものの必殺技であるが、それだけに逃げようがなかった。
 ジャイアント馬場との対戦で、アイアン・クローをくらった馬場が
 確実に消耗していくのを見て、当時の私は、
 「こいつ、マジで怖い。」と思ったものである。



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