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最御崎寺へんろセンターは、とても良心的な宿だった [太平洋岸自転車の旅]

今回の旅の2日め、私は、室戸岬にある最御崎寺(ほつみさきじ)
へんろセンターに泊まった。とても良心的な、いい宿であった。
お遍路さんはもちろん、部屋に余裕があれば、普通の旅人でも
受け入れてくれるようである。住所および電話番号は以下である。

最御崎寺へんろセンター
 〒781-7101 室戸市室戸岬町4058-1
 電話 0887-23-0024


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今回の旅の2日め。朝7時すぎに徳島ユースホステルを出た私は、
ひたすら、室戸岬をめざして走った。
私は自転車で旅をするとき、1日の走行距離は、だいたい、
70~80kmくらいと決めている。それ以上の距離を走るとなると、
途中、ゆっくりとしていられないし、だいいち、体力的にきつい。
50才をこえると、100kmをこえて走るのは、めちゃめちゃきついのである。(笑)

にもかかわらず、この日、室戸岬まで、約120km以上の距離をこいだのは、
室戸岬にユースホステルがあることを知っていたからであった。

※後述するが、じつは、なくなっていたのだけど。


自転車で旅をするときの私は、宿の予約はしないことにしている。
予約してしまうと、必ず、そこまで行かなければいけないから。
自転車の旅では、パンクや故障など、予想外のトラブルが多いものだし、
で、そういったトラブルがあって、宿の予約をしていると、
日が暮れてからも、走らないといけないはめになる。
いまどきの夜の国道を、自転車で走るのは、自殺するようなものである。

ま、とにかく私は、室戸岬のユースホステルに、何度か泊まったことがあるので、
「今日は、室戸岬まで、がんばって走ろう。」
と思って、一生懸命、ペダルを踏んだのであった。
午後4時40分。私は無事に、室戸岬に着くことができた。


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室戸岬にて



さて、ここから登らなければいけない。
ユースホステルは、24番の巡礼地である最御崎寺の境内にある。
行ったことがある方なら、よくご存じだろうけど、最御崎寺に行くには、
海岸から、急な坂道を登らないといけないのである。


muroto.gif

上は、室戸岬の2.5万分の1地形図である。
室戸岬は、典型的な海岸段丘地形であり、最御崎寺は標高約170メートルの
段丘上の平地にある。自転車は、上の地図上で「高岩」と書いてある地点から、
海蝕崖の急斜面を2kmほど、登らなければいけない。
この坂道は、これまで数多くのお遍路さん、および徒歩、自転車の旅人を
苦しめてきたことだろう。

私は前のギアを32Tに、後ろのギアを30Tに入れて、登りはじめた。
けれど、50才をすぎた私にとって、徳島から120km以上走ってきた負担は
想像以上に大きくて、もう、脚はほとんど残っていなかった。
最後には、10%近い急坂となったので、私は自転車を降りて、押して歩いた。
もう、泣きそうであった。
最御崎寺に着いたときには、すっかり暗くなっていた。

すると、なんと、ユースホステルがなくなっているではないか!
たしか、ここにあったはず、と思って探してみたのだけど、
そこには、「最御崎寺へんろセンター」という、新しい建物があるだけであった。
あとでわかったことなのだが、何年か前に、ユースホステルは取り壊され、
新しく、最御崎寺へんろセンターになったのだそうだ。

致命的なうかつであった。

まるで、大リーグボール3号を打ったあと、1塁まで走ることを考えずに、
伴宙太の体力を奪ってしまった、星一徹くらい、うかつであった。
ま、よく下調べをしてこなかった、私がいけなかったのだけど。


さて、どうするか。

こういう場合、どうするかによって、その人の性格がわかる。
ここで、すごすごと引き下がるような人は、自転車の旅にはむいていない。
私は、お遍路センターに入って行った。

私 「恐れ入りますが、泊めていただけないでしょうか。」
宿の人「(私を見て...) はあ...。ここはへんろセンター
    ですけど。(あなたは)お遍路さんですか。」
私 「いいえ、お遍路さんではなくて、ただの自転車の
   旅人です。でも、お遍路さんの精神(こころ)は
   持っているつもりです。(笑)」


宿の人は苦笑して、私を泊めてくれた。
料金は、1泊で夕食を付けて、約5200円くらいであった。
きわめて良心的な値段であるし、部屋もきれいであった。
もちろん、泊まっているのは、白衣を着たお遍路さんの団体さんが
ほとんどであり、この日、ふつうの旅人は、私ひとりであった。
だからといって、わざわざ来た人を、むげに断るという感じでもないようだ。


muroto2.jpg
最御崎寺へんろセンターにて




とういことで、今回の記事のまとめであるが、
最御崎寺へんろセンターは、とても良心的な、いい宿であった。
室戸岬で宿泊しようと考えているならば、問い合わせてみると
いいかもしれない。


今回の私の情報であるが、普通の旅人であっても、
最御崎寺へんろセンターを、必ず利用できるというものではない。
あくまでも、お遍路さんを対象とした施設であり、
そこは理解しなければと思う。
だけど、部屋に余裕さえあれば、ふつうの旅人でも受け入れてくれる
余地はあるようだ。だから、問い合わせてみるといいかもしれない、
というものである。

室戸岬周辺には、意外と適当なホテルや旅館がなくて、
5km以上も離れた室戸市まで走らないと、宿がとれない可能性が高い。
状況によっては、最御崎寺へんろセンターに泊まれると、とてもありがたいので、
問い合わせてみる価値はあると思われるのである。



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