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自転車を組む その4 [自転車の話]

自転車のフレームの塗装をした。


bike1.jpg



「自転車を組むのは、どうなったのか?」とのお便りをいただいた。

すんません。まだ途中です。
m(_ _)m


前回は、車輪を組むところまでいったわけだけど、
その後、いろいろと忙しくなったり、
あるいは自転車を組むよりも、実際に自転車で走ることに
夢中になったりしているうちに、すっかり、おろそかになってしまった。
けど、暇をみて、ぼちぼちとやっていますから。
今回は、最大の難関のひとつである、フレームの塗装工程を紹介する。


記事を書き始めていながら、いきなり、こんなことをいうのもなんだけど、
フレームの塗装は、プロにまかせた方が無難
である。業者にもよるけど、単色なら1万円から2万円くらいで、
きれいに塗ってくれるから。
模型などをやっておられた方ならわかってくださると思うけど、パイプのような
丸いものをきれいに塗るのは、むずかしい
また、塗料代も、それなりにかかる。
だから、もの好きな人以外は、やらない方がいい。
私はもの好きなので、やったけど。(笑)
以下、その工程を紹介する。


一般的な金属塗装の工程
 1.下地をつくる
 2.上塗り剤を塗る
 3.クリアコートを塗る
 4.120℃くらいに熱し、自然冷却する(焼付け)
 5.耐水ペーパーで水とぎ(600番→1000番の順に)
 6.コンパウンドで磨く

まあ、興味のない人にとっては、どうでもいい話だろうし、
詳しい話は、いろんなサイトにのってるから、
ここでは、私なりのコツというか、ポイントを説明する。


1.下地をつくる

通常は古い塗料をはがすことからはじまって、プライマリー・
サーフェーサーという塗料(通称:プラサフ)を塗ることで下地をつくる。
古い塗料をはがすには、塗料剥離(はくり)剤というものを使う。

この塗料剥離剤なんだけど、
強力なやつとそうでもないやつがある。
強力なやつは塗料専門店などで売っていて、弱いやつは
ふつうのDIY店などで売っている。
作業性は、強力なやつのほうが、圧倒的にいい。
もっとはっきり言うと、弱いやつだと、全然、塗料が落ちないから。
強力なやつは、ちょっと手についただけで、ピリピリしてくる。
塩素系の溶剤を含んでいるからで、危険きわまりないんだけど、
古い塗料をよく落としてくれる。
私自身は、プロもよく使っている関西ペイントの製品を愛用している。
ちょっとでも手につくと、焼け付くような痛みを感じるから、注意が必要。

塗料剥離剤については、Webで探すと、もっと強力なやつもあるらしいね。
塗った瞬間、シューシューと音がして、ポロポロと塗膜が落ちるやつとか。
私は怖いので、使ったことはないけど。

プラサフとは、プライマー(下地処理剤)とサーフェーサー(表面処理剤)が
いっしょになったもの。要するに下地用塗料なんだけど、
これって、模型をやる人などのあいだでは、かなり好みが分かれる。
私自身は、ソフト99のプラサフが好きなんだけど、
塗装で重要なのは、上塗り、クリアとともに塗料のメーカーを揃えること。
今回、私はホルツのパールホワイト(A-11)で塗ることにしたので、
プラサフも当然、ホルツの製品を使った。

...なんか、ちょっと粉っぽいね。

こんなことなら、ソフト99のプラサフで下地をつくって、
ホルツのパール上塗り剤を塗っても、よかったかな。
ま、もう、しょうがないけどさ。
で、出来た下地が以下の写真のとおり。

bike3.jpg




2.上塗り剤を塗る
3.クリアコートを塗る


ま、プラサフは、時間さえかければ、誰でもきれいに塗れる。
けど、2.のパール上塗り剤と、3.のクリアコートを塗るのは
とてもむずかしい。
上手に塗るためのコツは、吹いた直後に濡れていること
でないと、きれいな艶が出ないから。
うすく、何回も吹けばいい、と書いている人もいるけど、
あれはウソだね。

けど、ちょっとでも濡れすぎると、タレてくる。
そのあたりの加減は、じつにむずかしい。
エアブラシがあれば一発なんだけど、そんなもん、持ってないからなあ。
今回は、私のDIY人生の集大成ともいえる吹きの連続で、表面をつくった。
とてもじゃないけど、写真を撮るヒマはなかったな。(笑)

あ、ひとつだけ、言い忘れてた。
きれいに塗るポイントだけど、スプレー缶をぬるま湯につけて、
常に、一定の温度にして使うこと。
塗料を吹くと断熱冷却により、スプレー缶のなかの温度は下がる。
そうすると、圧力が下がって、きれいに塗れなくなるから。



4.焼付け

焼き付け工程だけど、要するに表面を熱して、溶剤分をとばし、
塗装膜を硬化させるわけ。メーカーによると、120℃で15分くらい、
などと書いてある。
小さなものなら、家庭用オーブンが使えるけど、自転車のフレームが
入るオーブンなんか、ふつうの家庭にはないよね。
ということで、私の場合、ハロゲン電気ストーブを押入れから出してきて、
使っている。時間と温度については、勘。(笑)

ま、あまり神経質にならなくても、とりあえず、次の工程である水とぎが
出来れば、それでいい。プロではないのだから、あまり温度管理について、
シビアに考える必要はないと思う。
で、水とぎをするには、高い温度・短い時間で焼き付けるよりは、
低い温度・長い時間で焼き付けた方がいい。
私は、経験的にそのように思っている。


5.耐水ペーパーで水とぎ(600番→1000番の順に)
6.コンパウンドで磨く

この2つの工程については、とくに説明の必要はないだろう。
コンパウンドについては、マイクロコンパウンドという製品を使うと、
きれいな艶が出る。
けど、自転車のフレームについては、どうせ、すぐに傷がつくのだから、
あまりピカピカにしても、意味はないけど。

ということで、完成したフレームは以下。
写真だとよくわからないけど、完全な白ではなくて、パールが入ってます。(笑)
(^^;

bike5.jpg



ということで、今回の記事のまとめであるが、
自転車のフレームの塗装は、プロにまかせた方が
安価で綺麗に仕上がるけど、自分で塗ることもできる。
塗装工程そのものは、ふつうの金属塗装工程と変わらない。
けど、丸いパイプであるぶん、多少、コツと根気がいる。
ポイントは、きれいな下地をつくることと、
吹いた直後の“濡れ”。
そんなところであろうか。

自転車のフレームを自分で塗ることのメリットだけど、
まずは、自分の好きな色で塗れること。
オーダーフレームならともかく、市販車だと、
ふつうは車体色に、あまり選択の余地はない。
自分で好きな色に塗れば、それにより、自分の自転車である
という愛着がわく。
そんなもんである。


今後の工程だけど、まずはヘッドパーツを圧入しなくてはいけない。
これについては、専用工具が必要なので、ショップに依頼することになる。
その後はいよいよ、いろんなコンポーネントを組み付けていく。
完成までは、もうちょいである。



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