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鹿児島空港への登り坂はきつかった [ツーリング情報]

鹿児島空港の標高は、約270メートル。
約2万5000年前の火山活動により出来た、シラス台地の上にある。

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鹿児島空港

12月20日の午後、私は鹿児島空港に向かって、自転車をこいでいた。
鹿児島空港といっても、鹿児島市内にあるわけではない。
あるのは、鹿児島市から北に35kmくらい離れた霧島市。
一見、とんでもないところにあるように思える。

しかしながら、鹿児島空港は、高速道路のインターチェンジが
目の前にあるうえ、バス路線が高度に発達している。
鹿児島市内へは、おおよそ10分間隔で高速バスが出ている。
また、県内の主要都市である川内(せんだい)、阿久根(あくね)、
串木野(くしきの)、枕崎、鹿屋(かのや)、垂水(たるみず)、
志布志、山川、大口(おおくち)などへの高速バス路線があるほか、
宮崎、熊本行きの高速バスもある。
飛行機が着くたびに、それらのバスが客を乗せて、いっせいに、
クモの子を散らすように発車していくのである。

便利なこと、このうえない。

しかも、早い。
鹿児島市内へは約40分。指宿あたりでも、1時間30分くらいで
行ってしまう。
この航空機とバスが有機的に結びついたネットワークには、
鉄道は、まったく太刀打ちできない。
この3月には、鹿児島新幹線が開業するけど、
鹿児島空港の便利さを知っている人は、
新幹線なんか、利用しないのではないか。
鉄道ファンの私が言うのもなんだけど。

ま、それはともかく、今回、鹿児島市内から鹿児島空港まで、
私は自転車で、自走した。鹿児島市内から空港までのバスは、
輪行バッグに入れていても、自転車を乗せてくれないことを、
事前に電話で確認していたから。


国道10号線の加治木(かじき)から、急な坂道を登っていく。
このあたりは、火山地形そのものである。
かつて、ここに姶良火山(あいらかざん)とよばれる標高2000メートル級の巨大火山があった。
それが約2万5千年前に、地球の歴史始まって以来、最大級の噴火を起こした。
噴出物は、約2000億トンに達したとみられ、火山の周囲に厚く堆積した。
これが、現在、シラスとよばれる台地である。

姶良火山そのものは、大噴火のあと陥没して、姶良カルデラとなった。
現在の桜島よりも北の鹿児島湾全体であり、直径は約20kmに達する。
桜島は非常に若い、子どものような火山であり、姶良カルデラが陥没したあと、
外輪山の一部が噴火してできたものと考えられている。

参考文献 :鹿児島大学Webページ 「シラス災害」 (岩松 暉氏著)
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/shirasu/index.html


aira2.gif
姶良カルデラ


加治木_空港.gif
加治木~鹿児島空港プロフィールマップ


加治木からの急な坂道は、姶良カルデラの外輪山を登ることによる。
そして、鹿児島空港は、姶良火山が形成した広大なシラス台地の上にあるというわけ。
ということで、自転車の旅人は、ここを登らなければいけない。
約2万5千年前の大噴火が、いま、私を苦しめる。

まったく、迷惑なハナシだよね。

標高250メートルを超えたあたりで、ようやく勾配はゆるやかになり、
十三塚原(じゅうさんづかばる)とよばれる、広大なシラス台地の上に出る。
茶畑がひろがっているなかを、さらに走ると、ようやく鹿児島空港に着いた。
加治木から鹿児島空港まで、54才の私の脚で、1時間20分ほどかかった。


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鹿児島空港にて



ということで、今回の記事のまとめであるが、
鹿児島空港は、標高約270メートルのシラス台地の上にある。
自転車で登っていくと、加治木の町からでも、1時間以上はかかるから、
注意が必要である。


ちなみに、JR肥薩線の嘉例川(かれいがわ)の駅は、標高約160メートル。
そこまで輪行すれば、約100メートルの登りですむ。
ただし、肥薩線の列車本数は少ないから、注意が必要だね。



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