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TNI 7005 MKIIインプレ [自転車の話]

お待たせしました。
TNI 7005 MKIIのインプレを書かせていただきます。


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TNI 7005 MKII

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TNI 7005 MKIIをベースに組んだ自転車

Blogの読者のほとんどは、製品のインプレ記事を中心に
読んでおられる方である。私の書いた記事のなかでも、
ブリヂストンBT-45 VS ダンロップGT501」なんか、
PV(ページビュー)は、すでに12,774に達している(7月24日時点)。
それに対して、前回の日本海まで自転車ツーリングに行った
記事なんか、PVは2週間で、たったの220だもんな。(大笑)

読者のニーズにお答えするのは、
Blogの書き手の務めである。

ということで、早速、約27000円という激安自転車フレーム、
TNI 7005 MKIIのインプレを書かせていただく。


まず、フレームを買って、自転車を組むというと、
どんな自転車マニアなのかと思われるようだけど、
全然、そんなことないですから。

すくなくとも、私は自転車マニアなどではない。
ていうか、私は自転車なんか、好きでもなんでもないですから。
旅をするための道具として、たまたま自転車を選んでいるだけである。
そんな私が、どうしてフレームから自転車を組むのかというと、
ずばり、その方が安いからである。

クランクなどのコンポーネントと、フレームの耐用年数には、
微妙な差があるようで、フレームがダメになっても、
コンポーネントは使えることが多い。
そういう場合、新しいフレームだけ買ってきて、
古い自転車のコンポーネントを使えば、1台の自転車が
組めてしまうというのは、よくあることなのである。

自転車を組むことについては、これは、ある程度の年数、
自転車に乗っている者にとっては、簡単である。
最近の若い自転車乗りのなかには、自分でパンクもなおせない、
という人もいるようだけど、自転車の旅人は、そういうわけにはいかない。
どんな状況に追い込まれても、自分でなんとかしないと、
旅が続けられないから。
だから、ほとんどの故障は自分でなおせるようになるし、
結果として、コンポーネントの脱着なんか、ふつうに出来るようになる。

ま、それはともかく。
TNI 7005 MKIIが到着したときの印象は、ここに書かせていただいた。
今回は、実際に渋川から日本海までの約220kmを走ってみての印象
を書くことにする。


まずは、アルミフレーム+カーボンフォークだから、
当然のことながら、軽い。
装備を含めた重量で、9kgそこそこである。
軽いから、これまで乗っていた、クロモリフレームのクロスバイク(約12kg)
にくらべると、登り坂では圧倒的にラクである。
こぎ出しの2~3回転のスピードの乗りが、ぜんぜん違う。
まあ、それだけだけど。

平坦なところで、巡航速度に達してしまえば、
重い自転車と軽い自転車のあいだには、大きな差はない。
ていうか、まったくいっしょである。
オートバイでいうと、1300CCだろうが、250CCだろうが、原付だろうが、
巡航速度に達してしまえば、みんないっしょであるのと同じこと。
だから、重い荷物を積んで、長距離を走ろうとするなら、
多少、フレームが重くても、強度が高い方がいい。
そのあたりは、よく考える必要があるとは思う。

要は、目的に合っているかどうか、の問題だよね。

軽い自転車は競技用としてはもちろん、輪行をする場合とか、
1日とか2日くらいの短いツーリングをする場合には、むいていると思われる。
が、1週間以上の長期間とか、長距離のツーリングには、
多少重くても、もっと強度の高いフレームの方がいいだろうね。


で、実際の走行性能について。
まずは、TNI 7005 MKIIのハンドリングであるが、
直進安定性は、非常によい。
三国峠の下りでは、時速おわkmくらい出したけど、
定規で線をひいたように、まっすぐ走ってくれた。
これは、トレール長 (=Trail length) が62ミリもあるからで、
アルミフレームの剛性ともあいまって、
高い速度域での安定感は、きわめて高い。
だから、長い距離を走っても、疲れは少なかった。
これは、TNI 7005 MKIIの良いところであると思われる。

直進安定性とトレードオフの関係にある旋回性については、
あまりよくない。
下り坂でカーブに入るとき、かなり意識的に“きっかけ”を
つくってやらないと、曲がろうとしない。
乗り始めて最初のころは、あまりにも曲がらないので、
ちょっと、面食らってしまった。
まあ、すぐに慣れたけど。

旋回性そのものは、自然な感じである。
極端に外に流れて行くとか、内側に食い込むとか、
そういったことは全くないから、違和感はなかったね。

まあ、はっきりいって、この重いハンドリングだと、
レースには、使えないだろう。
だけど、2万7000円のフレームで、レースに出るやつなんかいない。
だから、これでいいのだと思う。


乗り心地は硬い
アルミフレームも、カーボンフォークも硬いものだから、
まあ、当然っちゃあ、当然なんだけど。
けど、いままでクロモリの自転車しか乗ったことがない私にとっては、
ありえへん硬さである。

クロモリフレームだと、バイン、バインという感じで、
まるでバネのように、路面からの衝撃を吸収してくれる。
けど、TNI 7005 MKIIは、小さな段差でもコツン、コツンとひろってしまう。
ていうか、ペイントと路面の段差までひろうから、ちょっと疲れるね。
ま、慣れの問題が大きいのかもしれないけど。

私は、ヴェロ社のPlushという、かなり厚めのサドルを使っているから、
まあ、大丈夫だけど、うすーいロード用のサドルを装着したとしたら、
かなりきついだろう。
男性の場合、○○をやられてしまうかもしれないな。


フレームについてのインプレを読んでいると必ず出てくる、
フルブレーキング時のフォークの踏ん張り、
つまり、フォークの剛性であるが、
正直いって、よくわからん。
試しに、下り坂で、時速おわkmからフルブレーキングをしてみたときには、
十分、踏ん張ってくれたけど。
そのあたりは、さすがにカーボンフォークである。

ま、ツーリングに使うぶんには、時速うわkmくらいしか出さないから。
ロードレースのように、時速80kmから、一気にフルブレーキングとか、
そういうことはしないから、これで十分だと思う。

そのカーボンフォークであるが、ぶっちゃけ、プラスチックのランクは、
かなり落ちる感じである。
正直いって、寿命は、あまり長くないかもしれないね。

CFRP(Carbon Fiber Rainforced Plastic)というやつは、
炭素繊維で補強されているとはいえ、しょせんはプラスチック
(熱硬化性樹脂 = 熱を加えることにより固まる樹脂)である。
熱硬化樹脂ってやつは、オートバイのヘルメットにも使われているんだけど、
非常に硬くて丈夫な反面、時間が経過するとともに、
もろくなって、割れやすくなるんだよね。

CFRPの世界トップメーカーは東レであり、ボーイング787の機体にも
採用されているほど信頼性が高く、長寿命なものである。
けれど、TNI 7005-MKIIのフォークは、どうひいきめに見ても、
そんなに高級なものではない。
プラスチックの劣化を防ぐためには、紫外線にあてないように、
部屋のなかで保管するのはもちろん、使ったあとは、
シリコンオイルの保護材(クレポリメイトなど)で、ふきとるようにしてやるといい。
が、そこまでやったとしても、
ま、5年もてばいいか、
という感じである。


まあ、いろいろ書いたけど、総合的にみて、
約27000円という激安価格にしては、
必要にして十分。

買って後悔しないだけの品質と内容を持っていると、私は思う。


tni7005.jpg
TNI 7005-MKIIで旅をする


旅に使う自転車として、TNI 7005 MKIIを選んだ場合、どうなのか。
まず、フレームにはダボ穴がない。
だから、キャリアは取り付けられない。あるいは取り付けにくい。
ということで、荷物はサドルバッグに入るくらいしか持てない。
これは、旅行用自転車としては、大きな欠点である。
であるのに、なぜ、私はTNI 7005 MKIIを選んだのか。

現在の私は、頻繁に長期の自転車旅行に出られるような状況ではなく、
1泊2日とか、せいぜい3泊までの短い期間が多い。
宿泊も、ビジネスホテルに泊まることがほとんど。
とうことで、荷物は、洗面用具と簡単な着替えくらい。
であるなら、サドルバッグとウェストバッグだけで十分である。
そのように短い期間用と割り切れば、TNI 7005 MKIIは、
旅行用として、十分、使える。
軽いから、輪行のときラクというのは、なにものにも代えがたいメリットだし。

それと、最大のメリットは、ステッカーを貼らなければ、
どこのメーカーの自転車なのか、まったくわからないこと。
盗難に遭う可能性は、きわめて低い。

いまどき、自転車で旅をするのに、トレックやキャノンデール、
ビアンキなどといった有名ブランドの自転車に乗るわけにはいかない。
一発で、盗まれちまうもんな。

TNI 7005 MKIIは、ブランドの名前が書いていないから、
まず、盗まれる心配はない。だから、コンビニに入るたびに、
いちいちカギをかけなくてもすむし、また、駅や観光地の駐輪場に置いて、
散歩や見物をすることもできる。
ビジネスホテルの駐輪場に置いて、宿泊もできるね。

もちろん、知ってるやつが見れば、使っているコンポーネントから
判断して、それなりの値段はする、というのはわかるんだけど、
他人のモノを盗もうというやつらにとっては、そんなの関係ないから。
要するに、やつらは、
ヤフオクに出したら、いくらの値がつくのか、
しか眼中にない。だから、有名ブランドの完成車しか、ねらわない。

盗っ人のなかには、バラしてフレームとか、部品単位で売るという
輩もいる。けど、そういうのは、それなりの知識が必要だから。
「当方、素人につき、よくわかりません。写真で判断してください。
ノークレーム、ノーリターンでお願いします。」などという、
あからさまな盗っ人は、最近、減ってきたようだし。(笑)

まあ、それはともかく、高級自転車専門の泥棒が激増している昨今、
有名ブランドの自転車で旅をするなんてのは、自殺行為である。
そういった意味で、TNI 7005 MKIIは、最高の旅の相棒になること、
うけあいである。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
TNI 7005 MKIIは、アルミフレーム+カーボンフォークだから、
当然のことながら非常に軽く、使用目的によってはメリットが大きい。
直進安定性は非常によいが、旋回性はあまりよくない。
乗り心地は硬く、路面の凹凸をよくひろうが、剛性はすぐれている。
カーボンフォークのプラスチックのランクは、5年ももてばいいか、
という感じである。
総合的にみれば、約27000円という価格のわりには、品質・性能は高く、
コストパフォーマンスは、非常に優れているといえよう。



そもそも、TNI 7005 MKIIを買うような人というのは、
いったい、どのような人なのだろうか。
まず、完成車でなく、フレームを買うという時点で、
すでに、何台かの自転車を持っている人である。
自転車を持っていない人は、ふつうは、完成車を買うもんな。

また、フレームを買って、自分で自転車を組むような人は
すくなくとも、初心者ではないはずである。
自転車に対して、自分なりの価値観を持っていて、
自分に合ったコンポーネントを選ぶだけの経験がある人だよね。

であるにもかかわらず、カーボンフォークとセットで
約27000円という激安フレームを選ぶ人というのは、
おそらく、かなり、わりきっている人だよね。

考えられるのは、レース用の自転車は別に持っていて、
練習用として、ハードに使う人とか。
あるいは、私のように旅行用に買って、乗りつぶす人とか。
いずれにしても、自転車に対して、べつに愛着なんかなくて、
道具としてわりきって使う、という感じの人が多いのだろう。

さらにいうと、格好とか、他人からの評価を気にしない人だよね。
なんだってそうだけど、モノを買う場合、自分の使い方に
合っているかどうか、を重視して買う人と、そうではなくて、
そのモノを使っている自分を、他人はどう見るか、を重視して
買う人がいる。

オートバイでいうと、CB750を選ぶような人は、
それに乗っていると、他人からどう見られるかなんて、
おそらく、考えたこともないよね。
同じように、TNI 7005 MKIIを選ぶような人は、それに乗っていると、
他人からどう見られるかなんて、まったく気にしないだろう。
そういう人は、TNI 7005 MKIIを、とても気に入ると思う。
それに対して、他人からどう見られるかを気にする人は、
TNI 7005 MKIIは気に入らないだろうし、そもそも、買おうなんて
思わないはずである。

そういう人は、素直にトレックを買えばいい
んじゃないですか。

そういった意味では、TNI 7005 MKIIを買う人というのは、
ある程度、自転車に乗った経験があり、
自転車のブランドとか他人からの評価なんか、どうでもよくて、
自転車で走ることが、本当に好きな人。
あるいは、自転車そのものは、べつにどうでもよくて、
自転車で旅をすることが好きな人。
そういう人が、道具としてわりきって買うのだと思われる。


最後に、私のビンボーインプレ記事の意義については、
以下のように考えている。

高いものを買って、いいのはあたりまえ。

そんな情報は役に立たないし、取りようによっては、
単なる自慢話にすぎない。
安いものを買って、それが使えるのか、使えないのか。
具体的に、どこが不満だったのか。
それを書いてこそ、インプレ記事になる。
私は、そのように考えるのである。
だからこそ、みなさんの人柱になる覚悟で、安いものを買うのである。
単にビンボーなだけでは? という意見には、決して耳を貸さないのである。(笑)



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