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道の駅おこっぺの簡易宿泊所 [日本海岸自転車の旅]

道の駅 おこっぺにある、鉄道車両を再利用した簡易宿泊所に泊まった。


trainhotel.jpg
キハ22型気動車を再利用した簡易宿泊所

道の駅 おこっぺ
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/data/29/each.htm


2012年10月18日木曜日、午後6時ごろ、私は興部(おこっぺ)町にある
「道の駅おこっぺ」に着いた。
ここには、鉄道車両を利用した簡易宿泊所がある。
私が道の駅を訪れた目的は、それを利用させていただくためであった。
その簡易宿泊料であるが、なんと、無料無料である。
大事なことなので、2度言いました。(笑)
利用できるのは、5月~10月までである。


簡易宿泊所を利用させていただくには、必ず、道の駅の管理事務所に、
届け出なければいけない。
ということで、私も管理事務所に行って、申し出る。

私      「恐れ入ります。宿泊所を利用させていただきたいのですが。」
事務所の人 「はい。こちらに記入をお願いします。」


ということで、住所、名前、電話番号、年齢、職業などの項目がある
フォームを渡され、それに記入する。
で、簡易宿泊所に行ってみると、鉄道車両の座席を撤去し、
50センチほど床を上げ、畳をしいただけの簡素な設備である。
が、寝るだけなら、それで十分だ。
トイレと洗面所は、車両の設備を、そのまま利用している。
お風呂は付いていないけど、500メートルほどはなれたところに、
興部町営の公衆浴場がある。
ということで、自転車およびオートバイの旅人にとっては、
利用価値は大きいといえよう。


train2.jpg
道の駅おこっぺの簡易宿泊所でくつろぐtak


なお、この車両は、キハ22型気動車 (北海道仕様)である。
北海道仕様だから、乗降口がデッキとなっており、
客室との仕切り扉がある。さらに、窓は2重となっている。
防寒対策は完璧。
ただし、暖房はない。だから、春とか秋に利用するには、
シュラフなどの装備は、しっかりとしたものを持っていかなければいけない。

私が利用した夜は、ぐっと、気温が下がった。
おそらく、5℃以下まで、下がったと思う。
私が愛用しているモンベルのバロウバッグ#4は、カタログスペックでは
使用可能限界温度-6℃、となっている。
が、それは、山でもやっている人が死なない、という意味であり、
ふつうの人にとっては、5℃以下だと、よゆーで寒い。
私は、シュラフのなかに、イスカのシュラフインナーを入れ、
シュラフの外に、シュラフカバーを重ねた。
だが、まだ寒い。
そこで、自転車の輪行袋を取り出して、そのなかに入り、
ようやく、安眠できた。

いやー、死ぬかと思ったわ。(笑)




ということで、今回の記事のまとめであるが、
道の駅 おこっぺにある、鉄道車両を再利用した簡易宿泊所は、
無料で利用できるうえ、トイレ・洗面所がついているし、
近くに公衆浴場もある。自転車およびオートバイの旅人にとっては、
利用価値は大きいといえよう。


ところで、道の駅 おこっぺは、かつて鉄道の駅であった。
興部駅は、遠軽(えんがる)から名寄(なよろ)まで通じていた名寄本線と、
興部から浜頓別(はまとんべつ)まで通じる予定であった興浜南線
(こうひんなんせん)の分岐駅であったのだ。

興浜南線は、浜頓別まで行く途中の雄武(おうむ)まで開通していたが、
1980年に、あえなく廃止された。
名寄本線は、途中に紋別という大きな町があるから、
私は、「まさか廃止されることはあるまい。」と思っていたのだが、
1989年に、あっさりと廃止されてしまった。

ということで、興部駅も廃止。
北海道の人々の、鉄道に対する思い入れは大きく、
興部の人たちにとっては、とても残念なことであったと思う。

そのようなことから、道の駅 おこっぺには、鉄道歴史展示コーナーがあり、
名寄本線、興浜南線の写真や、レールなど鉄道で使われていた設備、
さらには、切符などが展示されている。
そして、簡易宿泊所は、かつて名寄本線を走っていたキハ22を静態保存
したものであり、それを、旅人のために一般開放しているというわけ。

説明が長くなって、恐縮である。
けれど、そういった事情を知らないと、なぜ、ここに鉄道車両があるのかが
わからないだろうし、また、かつての鉄道をなつかしみ、それを旅人たち
のために開放している、興部の人たちの思いが伝わらないと思うのだ。

要するに、このキハ22は、大事に使うべきだと思う。
そして、利用したあとは清掃をするなど、最低限のマナーを忘れないように
すべきだろう。それが、興部の人々の思いにこたえることだと、
私は思うのである。