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福島県に行ってきた [ツーリング情報]

二本松から裏磐梯方面を、オートバイで走ってきた。


fukushima.gif
今回走ったコース

東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から、
はやいもので、もう、約1年8ヶ月が経過した。
そのあいだ、私はずっと、福島県のことが気になっていた。
が、福島県に行くのは、気が重かった。
放射能が怖いというよりも、不謹慎だと思ったからだ。
みんなが、つらい思いをしている。
そんなところに、オートバイや自転車で、ふらっと遊びに行く、
というのは、人として、やっていいことなのだろうか。
そのように思って、私はなかなか、福島県に足が向かなかった。

けれども、このごろは、福島もかなり立ち直ったようにみえる。
数々の観光客の誘致策もうち出されているし。
もう、そろそろ、行ってもいいかな、と思った。
そこで、10月の末、二本松から岳温泉、裏磐梯をまわって、
日光に抜けるというコースで、日帰りではあるが、オートバイで
走ってきたのである。

国道4号線を北上し、黒磯をすぎて、かつて白河の関のあった
白河市に入ると、いよいよ福島県にはいる。
矢吹、須賀川、郡山と走りぬけた。
案外、みんな、ふつうに暮らしている。
正直いって、ちょっと、意外だった。
二本松で国道4号線を降り、国道459号線へ。

岳温泉 (だけおんせん) を通る。
江戸時代から続く、歴史ある温泉地である。
観光客の姿も多く、そこそこに賑わいをみせている。
ニコニコ共和国国会議事堂と書いた建物が残っている。
いまとなっては、「なんのことか?」と思われる方も、多いと思う。

1980年代において、日本各地で、ミニ独立国ブームが起こった。
井上ひさしの小説「吉里吉里人」の影響もあったと思われる。
岳温泉も、そのブームに便乗し、ニコニコ共和国を名乗った。
もちろん、観光客の誘致を目的にした、話題づくりである。
当時は、観光客も増え、それなりに盛り上がったが、
その後、自然消滅という感じで、終わってしまった。
ニコニコ共和国国会議事堂は、当時の名残であろう。

土湯 (つちゆ)トンネルを抜け、裏磐梯レークラインに入る。
福島県内の観光道路は、東日本大震災復興支援の一環として、
2012年11月15日まで通行料金が無料であった。(現在は冬期閉鎖)
紅葉が美しい。
中津川渓谷というところでオートバイをとめて、紅葉をみる。
地元の人によると、1周間前がピークということで、
いまはちょっと、色あせているそうだ。

bandai4.jpg
中津川渓谷


さらに走る。
五色沼に着いた。ここでも紅葉はピークをすぎたようである。
ちょっと残念である。

bandai3.jpg
五色沼


裏磐梯ゴールドラインに行く。
途中に、磐梯山がきれいに見えるポイントがあるのを覚えている。
そこに行ってみた。
晩秋の磐梯山は、あいかわらずきれいだった。
地震も、津波も、原子力発電所の事故も、
なにもかもが、なかったかのようである。

bandai1.jpg
磐梯山


6×4.5の中判フィルムカメラで、磐梯山を撮っている人がいたので、
少しだけ、話をした。
地震のときは、このあたりも、かなり大きく揺れたそうである。
その後、福島県には、観光客がほとんど来なくなり、
ひっそりとさびしくなったそうだ。
ということで、観光産業は大打撃を被ったという。
最近になり、ようやく観光客も戻りつつあり、
活気が戻りつつあるということだ。

「ま、ここで生きていくしかないですから。」
その人は、そう言って、明るく笑った。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
福島県はいま、通常どおり、営業していますから。


ちなみに、福島第一原子力発電所事故の、その後の状況であるが、
二本松あたりの放射線量は、0.7~0.9μシーベルト/時。
これは、立川あたりの放射線量の約10倍である。
福島市内だと、1~1.3μシーベルト。
福島第一原子力発電所から、約60kmもはなれたところですら、
そんな状況なのである。原子力発電所の周辺だと、
10ミリシーベルトを、よゆーで超えるから。

情報源  新・全国の放射能情報一覧


また、福島第一原子力発電所から放出される放射性物質の量は、
2011年12月の時点で、6千万ベクレル/時。
じつに、それだけの放射性物質が、いまもなお、漏れ続けているのだ。
これは、現時点においても、ほとんど変わっていないものと思われる。

さらにいうと、現在、原子炉の格納容器付近は、強い放射線により、
近づくこともできない。すくなくとも、今後30年くらいは、
そんな状況が続き、その間、なにもすることができないだろう。
ということで、広島クラスの原爆が、30年くらいかけて、
ゆっくりゆっくりと、爆発しているようなもんである。

もう、みんな忘れかけているけれど、
状況は、なにも変わっていない。


しかしながら、今日とか明日、いきなり大爆発するというような状況
ではないし、福島の人たちは、みんな元気に暮らしている。



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