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滝桜を見てきた [ツーリング情報]

福島県まで行って、三春町(みはるまち)
の滝桜を見てきた。


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三春の滝桜

<撮影データ>
 撮影日時:2013年4月14日 午後1時47分
 撮影機材:オリンパス E-510
      ZUIKO DIGITAL ED14-42mm
 露出時間:1/125秒 絞り:F5.6
 ISO感度:100
 PLフィルター使用




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写真をやっている者にとって、福島県三春町の滝桜は、
あまりにも有名である。毎年、春先になると発刊される
写真雑誌の桜の特集号などには、必ず、載っているからだ。
その見事な枝ぶりと、淡い紅がかかった花の美しさには定評があり、
多くのカメラマンが、一度は撮ってみたいと思っている。
しかしながら、その実態については、あまり知られていないのではないか。


2013年4月14日午後1時ごろ、私はオートバイで滝桜にむかって
走っていた。郡山からの国道288号線から「滝桜」という案内標識
にしたがって県道144号線に入り、さらに案内係員の指示に
したがって進む。三春ダムにかかる橋をわたったところで右折。
県道57号線に入る。
そこからすでに渋滞が始まっていた。
しかも、ただごとではない。
まったく動かないのである。
駐車場に入るまで、おそらく1時間から2時間くらいかかると思われる。

こういう場合、オートバイは脇をすり抜けていいものかどうか。
むずかしい問題だと思う。
道路の渋滞のように、単純に混んでいるだけなら、
すり抜けても、いっこうにかまわないと思う。
が、このように、多くの人々が共通の目的を持ち、
順番を待って、ならんでいるのに対して、
オートバイだけが、その列を無視して先に行く、
という行為が許されるかどうか。

私は許されないと思う。
だから、おとなしく、渋滞のうしろについた。
私の3台前のスクーターに乗った若者も、そうしている。
ちゃんとした家庭で育って、まともな教育を受けた人ならば、
ふつうはそうするよな。
そうしていると、ハーレーに乗ったオヤジの大集団が現れ、
平然と列を無視して、轟音を轟かせながら対向車線、
つまり右側を走って、先に行ってしまった。
なんだか、バカバカしくなってきた。

輸入オートバイに乗っているやつらって、
エラそうにしているわりには、
やることが下品だよな。


なんとなく、気持ちが萎えてしまって、
滝桜を見るのをやめようかな、と思いかけた。
が、少し先に、臨時駐車場があるのを見つけた。
上の地図でいうと「蛇石」という地名が書いてある地点である。
滝桜までは、まだかなり距離はありそうだけど、
私はそこにオートバイをとめて、歩くことにした。

ま、こんなふうに堅苦しく考えるから、私はグループツーリングに
参加することができないんだけどね。(笑)

ルール、マナーについては、あくまでもその人の考え方である。
上に書いたような私の考え方に対して、「オレはそうは思わないよ。」
という人がいても、それは仕方がない。
けれども、ルール、マナーを守らない集団のなかに入って、
私ひとりだけが堅苦しく守って、渋滞についていたりしたら、
集団に迷惑がかかる。
だから、私はいつも、ひとりで走るのである。
その方が気楽だし。

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オートバイを置いて歩き始める


県道沿いに歩こうとすると、警備員に呼び止められた。
「滝桜はこちらになります。」
なるほど。「←滝桜」という標識がある。
どうやら、ダムサイト内の林道を歩いて行け、ということらしい。
すなおに案内に従って、歩き始める。

しばらく行くと、「滝桜まであと1.5㎞」という標識があった。
汗をかきながら、歩きにくいライディングブーツで歩いている私を、
小さな女の子が、珍しいものでも見るような目でみる。
すると、その子の母親が、「はやくいらっしゃい。」と注意する。
変な人を相手にしちゃダメよ、という感じであった。

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滝桜まで1.5㎞の標識と珍しいものでも見るような目で私を見ていた女の子

さらに歩く。
はあ、はあ。だんだん、息が切れてきた。
ライディングブーツで歩きにくいうえ、重い三脚を持っているから。
私の三脚は、古いスリックのマスターであるが、とにかく重い。
以前から、軽いカーボン三脚が欲しいな、と思っているのだが、
もう、30年以上も私と行動をともにしてきたから、
愛着があって、買い換えることができないのである。
きょうは十分明るいし、たぶん広角での撮影になるから、
三脚はいらないだろう。
ということで、人目がないところで、藪の中に三脚を隠す。
これは、帰りに取りにくればよい。

なおも歩く。
すると視界が開け、広大な駐車場が見えた。
大型バスが、何台もとまっている。
みんな、滝桜を見に来たのである。
もう、びっくりである。

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巨大な駐車場と大型観光バス


また案内標識があり、その駐車場に向かって降りて行け、
と書いてある。
で、駐車場に降りていって、人々の流れに乗ってすすむと、
滝桜観桜料金所という看板があった。

「え、お金取るの!?」

長年、サクラの撮影をやってきたけれど、お金を取られるのは
今回が初めてである。オートバイやクルマをとめるのに
お金を取られることはあっても、それは、あくまでも駐車料金。
今回のように、観桜料(かんおうりょう?)として、サクラをみる
ための料金を、堂々と徴収されたことはない。

寺社であれば、拝観料を払うのはわかる。
寺の建物を維持するのは、コストがかかるから。
観光客から拝観料をとれば、そのぶん、檀家の負担を減らす
ことができるからね。
が、今回のケースでは、相手はサクラの樹である。
ほうっておいても、春になれば、ふつうに花を咲かせるから。
いったい、なんのコストがかかっているというのか。
理解できない。
が、ここまで来たのなら仕方がない。
300円を支払い、観桜券を購入する。

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観桜料金所の案内

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観桜券自動券売機

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観桜券


入場ゲートをくぐり、さらに300メートルほど歩いたところに、
滝桜はあった。
まさに、黒山のような人だかり、である。
桜の周囲には、柵とロープが張り巡らされており、
近づくことはできない。

この状況で、いったいどうやって
写真を撮れ、というのか。


写真雑誌は、みんなウソつき、ていうか、詐欺である。
こういう実態については、ほとんど紹介されていないから。


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滝桜とたくさんの人々


私自身は、風景写真に人が写ることについて、とくに嫌ではない。
人が生活している町の写真などでは、意図的に人を入れたりする。
が、今回のように群衆が写るのは、やはりイヤだ。
なんとか、人を入れないようにアングルを工夫して写し、
2、3個の人の頭をデジタル処理で消したのが、いちばん上の写真である。
これで、私もウソつき、詐欺師の仲間入りである。(笑)

NHKが来ている。地元のテレビ局も来ている。
まだ、撮影は開始していない。
夕方になり、滝桜がライトアップされたところをねらっているようだ。
さぞや綺麗だろう。
けれども、私は昔から人混みのなかに入ると頭が痛くなるので、
早々に、立ち去ることにした。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
三春の滝桜をみるためには、それなりの覚悟が必要である。
それだけ。


帰り際、場内アナウンスで
「歩道にバイクをとめておられる方、歩行者が通行できず、
大変、危険です。ただちに移動させてください。」
と、何度も連呼されていた。
あのハーレーオヤジの一団だな。

こういうことをするから、いまだにオートバイは大人の趣味として、
認知されないんだよな。
反省せい!