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庄司戻しの桜 [ツーリング情報]

福島県白河市にある庄司戻しの桜を見に行った。


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庄司戻しの桜にて


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福島県サクラツーリングの第3弾である。
白河市にある「庄司戻しの桜」を見に行った。
庄司とは、中世の荘園を管理するために、
中央の領主から派遣された荘司(荘官)のこと。
いまでいうと、国家公務員だね。

私に会ったことがある人は、みんなご存じだけど、
じつは、私の姓は庄司という。
どうやら、かなり昔の先祖が、そんな仕事をしていたらしいのだ。
けれど、なんらかの事情により、いまの奈良県あたりにあった荘園
を追われて、三重県の尾鷲まで逃げたらしい。

はっきりと、ものを言いすぎた
のかもしれないね。(笑)


以来、一族はずっと尾鷲に住みつき、ふだんは農業と漁業を、
ときには、九鬼水軍のパシリのようなことをやって、
暮らしてきたらしい。私の父がそんなことを言っていた。

まあ、もし、先祖が世渡りのうまい人だったら、
私もいまごろは、そこそこにお金持ちで、
ハーレーをころがして、エラそうにしていた
かもしれないけどね。(笑)


庄司戻しの桜のある福島県白河市と私は、
なんの縁もゆかりない。けれども、庄司戻しの桜のことは、
そんなわけで、なんとなく以前から気になっていた。


2013年4月14日午前9時、私は庄司戻しの桜に
むかって走っていた。国道4号線を北上し、
宝積寺(ほうしゃくじ)の分岐を右折。
那須烏山にむかった。
じつは、途中、那珂川清流鉄道保存会に寄ってみよう
と思っていたのである。が、うっかり、通りすぎてしまった。
どうしようか、と思ったが、今日はサクラの撮影に集中して、
那珂川清流鉄道保存会は、また、次回にしようと思う。
午前10時すぎ、庄司戻しの桜に到着。
まだ、7分咲きといったところだった。

で、なんで、庄司戻しの桜というのだろうか。
白河市のホームページに、以下のような記述があるので、
引用させていただく。

治承4年(1180)、源義経は兄頼朝の平家追討の拳兵を
伝え聞き、平泉をたち鎌倉に向かった。信夫の庄司佐藤元治は
子息継信、忠信を従わせ、みずから白河の関までこれを送り
『汝等忠義ノ士タラバ此ノ杖ガ生キヅクデアロウ、
 若シ不忠ナリセバ枯死ス可シ』
と携えた櫻杖を路傍に立てた。
佐藤兄弟は戦に臨み勇戦奮闘し、義経の身替わりとなって
討死した。桜はその忠節に感じて枝葉が繁る大樹となった
という。
江戸時代の天保年間に野火で枯死したが、新蘖(ひこばえ)
を生じ植え継がれている。松尾芭蕉に随行した河合曾良の
「曾良日記」には
「旗ノ宿ノハヅレニ庄司モドシト云テ、畑ノ中桜木有、
判官ヲ送リテ、是ヨリモドリシ酒盛ノ跡也、土中古土器有、
奇妙ニ拝。」「酒盛は軍を送る関に来て 芭蕉」と記されている。


引用元:白河市ホームページ「庄司戻し桜(霊桜碑)」
http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/view.rbz?cd=831



要するに、この土地の庄司に佐藤元治という人がいて、
源義経に従わせて、2人の息子を平家の討伐に出した、と。
で、白河の関まで見送り、桜の木でできた杖を道端に立てた、と。
で、2人の息子は戦死してしまったけど、桜の杖は根付いて、
花を咲かせた、と。要約すると、そんな話である。

いまも昔も、権力者に仕える身というのは、つらいもんである。
上の話、美談として伝えられているけど、
佐藤元治は、2人の息子を亡くしているのである。
私だったら、発狂するね。

庄司としていい暮らしをする一方で、いざという時には、
そんな思いをしなければならないのである。
それにくらべりゃ、貧しいながらも、三重県のどイナカでのんびりと
暮らしてきた私の先祖の方が、よっぽど気楽だったよね。


話を現在の庄司戻しの桜に戻す。
実際には、道端に3本のサクラの樹が植わっているだけ。
なんてことはないところである。
品種はどうやらヤマザクラらしい。
清楚な白い花を咲かせている。
例年、4月中旬くらいに見頃をむかえるということだ。
けれども、景観の整備など、なにもされていないから、
上には何本もの電線がある。
これでは写真にならない。
あきらめて、見物モードに徹する。

他に見に来る人もいない。
名桜、独り占め状態である。
私は思い切って、CB750をサクラの樹の下に持っていって、
写真を撮った。他にカメラマンがいれば、非難轟々であろう。
が、私ひとりだから、誰にも文句をいわれない。
佐藤元治の息子さんたちも、「しょうがねえ旅人だな。」と
笑いながら、許してくれるだろう。
おだやかな春の日に、サクラの花と私のCB750が照らされていた。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
白河市にある庄司戻しの桜は、道端に3本サクラの樹が
生えているだけの、なんてことはないところである。
けれども、悲しくも美しい話が伝わる歴史のあるサクラの樹である。
例年、4月中旬に清楚な白い花を咲かせる。それを見ながら、
遠い昔に思いをはせてみるのもいいかもしれない。


ちなみに、今回の私の福島サクラツーリングのコースは
以下である。一般道だけを走る日帰りで、約530km走った。
久しぶりの長距離だから、ちょいと疲れたね。(笑)

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今回の福島サクラツーリングのコース



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