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ドライブチェーンにエンジンオイルやグリースはよくないのか? [オートバイの話]

読者の方から、「チェーンにエンジンオイルや、
安物のグリースなんか使うのは、よくないですよ。」
というご意見をいただいたのだが。


chain.jpg
ドライブチェーンへのグリースアップを終えたところ

おそらく、この記事に対するコメントなんだろうけど。
で、あるメーカーのチェーンオイルがおすすめです、
といって、リンクが貼られていた。
で、その価格は...
50ミリリットルで3,150円だと。
(ノ゚ο゚)ノ


ま、それはともかく。
結論から先に言うと、オートバイのドライブチェーンへの給油は、
エンジンオイルの余りとか、ホームセンターなどで売っている
安価なリチウムグリースを使えばいい。私はもう、CB750に
乗り始めてから約5万キロもそれで走っているけれど、
問題は起きていないから。

そもそも、メーカーはなにを推奨しているのか。
CB750の取扱説明書には、78ページに以下のように書いてある。
「HONDA純正チェーンオイル、
またはギアオイル(#80~#90)」

おそらく、ホンダのオートバイは、すべて、このように指定
されているものと思われる。


ギアオイルとはなにかというと、トランスミッションとか、
FR車のディファレンシャルギアに使われる潤滑油で、
基本的にはエンジンオイルと同じようなもの。
ちょっと、どろっとしているけど。
価格はメーカーにもよるけれど、だいたい、1リットル入りが
500~600円で売ってる。やすいね。
ということで、ドライブチェーンへの注油には、#80~#90の
ギアオイルを使うのが、いちばん安価である。

けれども、ギアオイルって、ハーレーのようなトランスミッション
が別体式のオートバイとか、MTのクルマに乗っている人以外、
あまり縁がない。私自身も若いころ、FRのMT車に乗っていた時には
買っていたけど、ここ20年くらい、FFのAT車に乗っているから、
買ったことがないね。

ということで、たいがいの人は、
「しょうがない。チェーンオイル(ルブ)を買うか。」
ということになる。で、バイク用品店に行って、
そこで、180CCのスプレー缶に入ったチェーンオイルが
1本1,500円で売っているのを見て驚く。
「うわっ、高!」


ここから先は、その人の性格次第である。
「大事な愛車のためだ。1本1,500円の油を買うか。」
と思う人もいるだろう。けれども、
「ギアオイルで十分、とメーカー自身が言っているのに、
なんで、そんな高い油を使わなければいけないんだ!」
と思う人もいるだろう。

あとの人は、私のお友達です。
v(^^)


で、あとの人は、たいがいエンジンオイルの余りを使うわけ。
自動車用のエンジンオイルは、機械の潤滑油としては
最高の品質のものだし、それで問題があるわけはない。
方法としては、ドライブチェーンにエンジンオイルを注いで、
ボロ布で拭き取り、しばらく走ればいい。よけいな油がとぶから。
で、飛んでリアホイールに付着したオイルは、拭き取ればいい。

それでなんの問題もない。
雨の日に走らなければ、ね。



ハナシは変わるけど、雨の日にオートバイで走る人は少ない。
そりゃそうである。濡れるもんな。
けど、雨の日にもオートバイで走る人がたまにいる。
“ツーリング派”と言われる人たちである。

ツーリング派と言われる人たちは、天気予報を見て
雨と発表されていても、
「まあ、大丈夫だろう。」
と考えるのである。で、出かけてしまって、
その先で雨に降られる。
基本的におバカ楽天的な人たちである。
じつは、私もそのひとりである。(笑)

でなきゃ、オートバイとか自転車で
旅なんかしないって。



で、オートバイで出かけて、旅先で雨に降られて濡れるのは、
その人の自由なんだけど、オートバイにとっては、
迷惑なこと、このうえない。だって、オートバイって、
基本的に雨の中を走るようには出来ていないから。

雨の中を走って、ダメになる部品の最たるものが
ドライブチェーン。油が全部飛んで行ってしまうから。
そのままにしておくと、錆びてしまうし。
ということで、ツーリング派といわれるオートバイ乗りたちは
メインテナンスが不要なシャフトドライブのオートバイを
購入するか、あるいは雨に濡れても大丈夫で、
しかも、チェーンに留まる油脂を使うかという選択になる。

つまりは、グリース。
グリースは、ホームセンターなどで売っている安価なリチウム
グリースがいい。リチウムグリースには耐水性があるし、
機械の潤滑油として、もっとも汎用的に使われているものだから、
それで問題があるわけがない。

もちろん、グリースには欠点もあって、それはチェーンが
真っ黒になってしまうこと。だから、オートバイの見ために
こだわる人やゴールドチェーンなどを使っている人には嫌われる。
が、これは留まる油脂である以上、しょうがない。
真っ黒になるということ自体、ちゃんと潤滑の仕事をしている
ということだからね。
真っ黒になったグリースは拭きとって、新しいグリスを補給する。
面倒だし、手が汚れるけれど、それがいちばん確実である。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
オートバイのドライブチェーンの潤滑には、雨の日に
走らないのなら、エンジンオイルの余りを使えばいい。
雨の日にも走るのなら、耐水性のあるリチウムグリースを使うといい。
どちらも、機械の潤滑には最高のものであるから、
それで問題があるわけがない。
以上である。

恐縮だけど、いちおう、決まり文句だから。
この記事を読んで、あなたがオートバイのドライブチェーンに
エンジンオイル、もしくはリチウムグリースを注油したことにより、
オートバイが故障したり、あるいは、あなたがケガをしても、
takは責任を負いません。


で、冒頭で紹介された50ミリリットルで3,150円とかいう
チェーンオイルであるが、いったい、どこがいいわけ?
フッ素樹脂(=テフロン)が入っている、だと???
フッ素樹脂って、金属の表面にとどまらないから、
潤滑という観点から考えると、けっしていいものではないのだが。
ま、いまどき、テフロンの効果を信じてる人なんか、
もういないだろうけどね。

前回の記事で、「極圧性」とか「せん断性」とか、
耳慣れない言葉を使ってしまったけど、
潤滑というのは、そういう言葉を使わないと説明できないくらい
むずかしく、また、奥が深いのである。
よけいなものを混ぜればいい、というものではない。

ま、愛車にお金をかけて手入れしてやりたい、という
気持ちはわからないわけではない。また、チェーンオイルに
いくらかけようがヒトの勝手だ、と言われれば、それまでなんだけど。


追記1
いまのホンダのバイクには、「HONDA純正チェーンオイルまたは同等品」と指定されており、ギアオイルという指定はありませんが。
というご指摘をいただいた。

→ギアオイルは臭いですからね。(笑)

なんというか、温泉の臭いをきつくしたような、ものすごい臭いがしますから。メーカーとしては、いまどきのおサレなユーザー(とりわけ女性)に、あんなもん使えとは言えないのでしょう。けれども、ギアオイルではいけない、ということはないと思います。


追記2
某メーカーの3150円の代物ですが 、ギアオイルにチェーンソーオイルとエンジントリートメントを混ぜたら、糸引きも臭いもそっくり(笑)
という情報をいただいた。

→なるほど。(笑)

インチキ商品とはいえ、ユーザーのオートバイを壊してしまったら、訴訟の対象になります。ということで、“メーカーが推奨しているものをベースに、無害なものを少量混ぜる”というのが、そのテの業者の常套手段でしょう。上のレシピを読んだら、某メーカーの人は、まっ青になりそうですね。wwwwwwwwwww

ま、オイル以外にも、クルマ用、バイク用のインチキ商品は、枚挙にいとまがありません。ユーザー自身がいいと思って使っているのなら、私らが文句を言う筋合いの問題ではないですよね。「どうぞ、ご自由に。」と言うしかありません。

貴重な情報をいただき、どうもありがとうございました。
メールアドレスを記載していただかなかったので、返信を出すことができませんでしたが、この場でお礼を申し上げます。
m(_ _)m



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