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札幌~青森自転車ツーリング その3 [日本海岸自転車の旅]

札幌から青森まで、自転車で走った。つづき。

4日め  瀬棚町(せたなちょう)
~松前町  約113km


翌朝は、午前5時ごろ起きた。クルマで車中泊をしていた
人たちは、すでに起きて活動している。いったい、なにを
する人たちなのかな、と思っていたら、釣り人であった。

カレーパンと野菜ジュースの朝食を食べていると、
釣り人のひとりがやって来て、私に、
「いやあ、すごいのが釣れちゃったよー。」
と、興奮した感じで話しかけてきた。

聞くと、40センチくらいあるアメマスが釣れたという。
イワナの降海型で、本州ではめったに見ることができない
魚である。それが、ちょっと竿を入れただけで、簡単に釣れて
しまったものだから、釣った本人もびっくりしたようだ。

川崎から来たという、その人は、車中泊をしながら、
クルマで日本全国の川をまわり、釣りをしているそうだ。

「もう退職して、子どもたちも大きくなったから、
好きなことをやっている。で、前からやりたいと思っていた、
釣りをしながらの日本一周をしているんだ。」
という。

私は出発の支度を整え、出発する。
「どちらまで行かれるの?」
「今日は松前町まで。最終的には青森まで走ります。」
「そう。気をつけて。」
「どうもありがとうございます。」


国道229号線を南に走る。道の駅「ルート229元和台(げんなだい)」
で休憩する。巨大なオブジェの下で写真を撮った。
釣り針かな、と思ったら、「潮笛」なのだそうだ。
潮笛とはなにか。説明が書いてあったような気もするが、
忘れてしまった。

genwa.jpg
道の駅 ルート229元和台のモニュメント「潮笛」


さらに南に走る。
朝、会った釣り人のことを考えていた。
「もう退職して、子どもたちも大きくなったから、
好きなことをやっているんだ。」と話したあの人は
いきいきとしていた。
年齢的には、私よりも少し上、65才くらいだと思う。
団塊の世代が引退するにつれて、ああいった旅人が
増えている。

「余生」という言葉がある。「盛りの時期を過ぎた
残りの生涯」とか、「残された人生」といった意味である。
平均寿命が短かった時代には、余生は静かに送るもの、
という感じであったけど、いまは平均寿命が飛躍的に伸びた
ことにより、余生を積極的に生きる人たちが増えている。
逆にいうと、余生は、なにか目標がないと地獄である。

道の駅「江差繁次郎浜」(えさししげじろうはま)で、
ようやく天気が回復したので、レインウェアを脱いで
自転車にかけて干した。

esashi.jpg
道の駅 江差繁次郎浜にて


近くに温泉施設がある。2日間、風呂に入っていないので
かなり魅力的だった。けれど、入浴してしまうと、
もう、走れなくなりそうなので、やめておいた。

江差の港は、公園になっており、開陽丸という幕末の軍艦
が係留されていた。たしか、司馬遼太郎の「龍馬がゆく」に
出てきたと思う。江差の沖に沈んでいたのを引き上げた
のだそうだ。


kaimei.jpg
開陽丸


JR江差駅に行ってみる。
廃止されていた。
うっかりしていたのだが、JR江差線の木古内~江差間は、
2015年4月をもって、廃止されたのであった。


さらに南に走る。
江差から松前にかけての日本海は、なんだか荒涼としていた。
私自身はビジネスマンとしての盛りは、とうに過ぎてしまった。
けれども、働かなければ食べていけないので、働いている。
それも、上の子が大学院、下の子が大学を卒業してしまうと、
「もう、いいか。」という気になってくる。けれども、目標を
失ってしまうと、人生はただ、死を待つだけの日々になってしまう。

折戸浜キャンプ場に着いた。今日はここでキャンプをする。
2日間、風呂にはいっていないので、気持ちがわるい。
けれども、濡れたタオルでからだを拭き、乾いたTシャツに
着替えて寝袋に入ったら、いつのまにか寝てしまった。


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