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遠軽~釧路自転車ツーリング その9 [日本外周自転車の旅]

遠軽から釧路まで、自転車で走った。そのつづき。

6日め  霧多布(きりたっぷ)滞在

霧多布キャンプ場は、無料だった。
昨日、キャンプ場に着いたとき、管理人さんに
ノートに住所と名前を書くように言われた。
書き終えると、料金を徴収されることなく、
「じゃ、ゆっくりしていってくださいね。」
と言われた。
ということで、ゆっくりすることにする。
誰もいなかったので、私は炊事場のちかくの
平らなところにテントを張った。

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霧多布キャンプ場にて

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霧多布灯台

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霧多布岬


ごらんのとおり、霧多布岬周辺は、北海道でも屈指の
きれいなところである。2kmほどはなれているけれど、
霧多布温泉という入浴施設がある。
霧多布の町まで出れば、セイコーマートがある。

いうことなし、である。

私は2泊することにした。
5日連続で走ってきたので、ちょっと疲れていたし、
今回の旅では、予備日を1日とっていたから。
それに、私は無料ということばに弱いのである。

お昼まで、文庫本を読んですごす。
昼ごはんを食べに、霧多布の町まで出た。
郵便局でお金をおろすなどの雑用をこなしてから、
霧多布温泉ゆうゆに行く。
料金は、大人500円であった。

ルパン三世のポスターが、たくさん貼ってある。
ここに来るまで知らなかったのだが、霧多布のある
浜中町は、ルパン三世の作者、モンキー・パンチ氏の
生まれ故郷なのだそうだ。

ルパン三世については、かなり昔、漫画アクションで
読んだことがあるのだが、原作はアニメーションと
ずいぶん、イメージが違っていた。
原作のルパンは、アニメのようにべらべらしゃべったり、
「不~二子ちゃん」などど、おどけたりしなかった。

漫画家とアニメーターは、別のジャンルのアーティストである。
漫画家であり、アニメーターでもあった手塚治虫氏の作品は、
漫画作品とアニメ作品のイメージの差がすくない。
けれども、漫画家とアニメーターが別の場合、
イメージの差が大きい。
スタジオジブリの作品がいい例であろう。

ルパン三世の場合は、キャラクターだけを流用した、
まったく別の作品と言うべきであり、作者である
モンキー・パンチ氏としては、さぞや複雑な心境
だっただろうな、と思う。
霧多布温泉には、その日の夕方までいた。
夕日がきれいだった。


7日め  霧多布~釧路 約88km

翌朝はすこし寝坊して、午前7時ごろ出発した。
北海道道123号線を、厚岸(あっけし)をめざして走る。
霧多布湿原をみおろす展望台があった。
その名のとおり、霧でよく見えなかった。

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琵琶湖展望台より


散布(ちりっぷ)という地名が続く。
渡散布(わたりちりっぷ)、火散布(ひちりっぷ)、丸山散布(まるやまちりっぷ)。
散布とは、アイヌ語で湿地を意味する「チリップ」ということらしい。
火散布橋をわたる。
橋の下では、漁師さんたちがバフンウニを割って、
身を取り出していた。

火散布から先は、高さ50メートルくらいの海食崖
の上を走る。ときどき海が見えるけど、海面まで、
めちゃめちゃ高く、簡単に自殺できそうだ。
あやめヶ原というところに行く分岐点に駐車場と
トイレがあったので、休憩した。
今日は、北海道に来て、はじめてよく晴れた。

厚岸まで、一気にくだる。
厚岸は、このあたりでは大きな町である。
厚岸大橋をわたると、イオンがあった。

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厚岸大橋にて

厚岸からは、国道44号線を走る。
釧路まで45km。ゴールが近づいてきた。
尾幌というところからは、10km以上、ずっと登りが続いた。
標高150メートルまで上がって、やっと、くだり始める。
釧路の平野部に入ると、霧が出てきた。

釧路では、幣舞橋(ぬさまいばし)のすぐちかくにある
ゲストハウスに泊まった。1泊素泊まりで2,500円。
オーナーは気さくで、とてもいい方だった。
同室だったのは、ブルネイから来た青年。
オーナーに誘われて、お茶を飲みにダイニングに
降りていくと、東京から来たという英語が達者な女性と
いっしょになった。みんなで英語で話をしていると、
日本にいるという感じがしなかった。

翌朝は、釧路駅から高速バスで札幌へ。
さらに新千歳空港まで列車で行って、
16:55発のスカイマーク便で茨城空港に戻った。
茨城空港の駐車場に1週間とめてあった自分のクルマに
自転車をのせて、運転席にすわるとほっとした。


ということで、東京に無事に戻ってきた。
知床峠から羅臼まで、ヒグマの目撃情報があった
にもかかわらず、自転車で下ってしまったのは、
いまから考えると、むちゃくちゃヤバかったな。www
年齢をとってくると、だんだん、生への執着が少なく
なってくる。気をつけないといけないな、と思った。


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