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岡山~玖波(くば)自転車ツーリング その3 [日本外周自転車の旅]

岡山から広島県の玖波まで、自転車で走った。

2日め  瀬戸大橋スパリゾート~尾道  約73km

前回よりつづき)

2017年12月28日水よう日の正午、
私は広島県福山市にいた。
JFEスチール福山工場の前を通る。
私たちの世代にとっては、日本鋼管福山製鉄所といった方が
わかりやすい。現在でも、福山駅前から「鋼管町」とか、
「鋼管病院」といった行き先表示を出したバスが出ている。
福山の人にとっても、JFEスチールは、いまだに日本鋼管
なんだろうな。

JFEスチールの専用鉄道がある。運が良ければ、
ちいさなディーゼル機関車が貨車をけん引するところを
見ることができる。が、この日は見ることができなかった。
いまはもう、ほとんど運行されていないのかもしれない。

「鞆の浦(とものうら)」という案内標識にしたがって
入江大橋北詰(いりえおおはしきたづめ)を左折。
さらに、芦田川大橋(あしだがわおおはし)をわたる。
県道22号線をずっとすすみ、午後2時すぎに鞆の浦に着いた。


鞆の浦は万葉集(まんようしゅう)に詠まれるほど、
古くからの港町である。鞆の浦を境にして、
風とか潮流がかわるらしく、瀬戸内海を航行する船の
多くが、ここに入港して風待ちをしたらしい。

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鞆の浦の町並み


鞆の浦のバス停の前に、ともてつバスセンターがある。
むかしは、ここから福山まで、鞆鉄道という鉄道が
はしっていた。ともてつという社名はその名残である。
ともてつバスセンターのなかには、鞆鉄道ミニ資料館があった。
煙突の長い独特な形状をしたタンク型機関車の図面が
興味深かった。

ところで、私にとって、鞆の浦に来るのは、
これがはじめてである。有名な常夜灯は、
どこにあるのだろうか。
バスセンターのなかに、大きな観光案内地図があった。
それをみると、どうやらこのまま、まっすぐにすすむと
つきあたりが港になっており、そのあたりにあるらしい。
ということで、そこまで行ってみることにした。

ともてつバスセンターから約500メートルすすむと、
鞆港(ともこう)というバス停があった。
どうやら、ここがバスの終点のようだ。
道はせまい。おそろしくせまい。
乗用車が離合するのも苦労するほどであり、
そんな道をバスが走っている。

有名な常夜灯の前には、記念写真の順番待ちの列が
できていた。私は母と娘という感じの観光客に
iPhoneを渡され、「シャッターを押してください。」
と頼まれた。
「はい。それじゃ、私もお願いしますね。」と言って、
コンパクトデジカメを渡し、写真を撮ってもらった。

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鞆の浦の常夜灯にて


午後2時40分ごろ、鞆の浦を出る。
市街地を出ると、すぐに登りがはじまった。
標高80メートルくらいまで上がると、頂上のトンネルである。
阿伏兎(あぶと)隧道と書いてあった。
なんだか、かっこいい名前である。

さらにすすむと、沼隈(ぬまくま)というところに出る。
ハローズとか、ジュンテンドーとか、いかにも中国地方
という感じのチェーン店がならんでいる。

午後3時25分、常石(つねいし)に着いた。
港には尾道行きの船がいた。
出港時刻をきいてみると、午後3時30分ということであった。
すばらしいタイミングである。

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常石港~尾道港をむすぶ高速船「ニューびんご」(備後商船)


けれども、私の旅では「なるべく海岸沿いに走って
日本一周をする」という自分ルールを決めている。
ここで船を使うのは、ルール違反ではある。
このまま、まっすぐ自転車で走れば、松永に出るし、
そして、松永から国道2号線を走れば尾道である。
航路を使う必然性がない。

ま、いいか。
船で尾道まで渡るというのも面白そうである。
ラクだし。

私は尾道までのきっぷを買って、自転車をのせた。
きっぷには、乗船券ではなくて「上陸券」と書いてあった。
東京の人間からすると、不思議な感じがする。
けれど、このあたりの人にとっては、
「え、船に乗ったら、ふつう上陸券だよな。」
という感じなのかもしれない。

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自転車をのせる

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上陸券



午後4時04分、尾道港着。
常石~尾道間の所要時間は34分であった。
着いたのは尾道駅前のポートターミナルである。
電車やバスに乗りかえるのも、すぐ。

めっちゃ、便利やんか。

海の上だから、渋滞することはないし。
これなら、常石とか、途中の百島(ももじま)から
尾道や福山あたりに通勤、通学するのは、十分、可能である。

尾道駅は、建て替え工事を行っていた。
2018年の夏には、新しい駅舎が完成するらしい。
これまでの駅舎は、オレンジ色の屋根の明るい感じで
私は好きだったのだが。

「サイクリストの聖地にふさわしく、生まれ変わります」
とかいう、宣伝文句が書いてあった。
そういうことは考えなくていいから、と思う。
しかたがないので、仮駅舎の前で写真を撮った。

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尾道駅にて


サイクルコンピュータをみると、今日はここまで
73kmを走っている。(航路を除く)
すこし早いけど、今日はここで泊まることにする。
スマホで検索して、ゲストハウスをみつけた。
ここから1kmの距離にあり、1泊2,500円であった。

(つづく)


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