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岡山~玖波(くば)自転車ツーリング その8 [日本外周自転車の旅]

岡山から広島県の玖波まで、自転車で走った。
そのつづき。

4日め  呉~玖波(くば)  約58km

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前回の旅行記(呉~坂町)の更新から、ずいぶんと
時間が経過してしまった。理由は、平成30年7月豪雨により、
坂町から呉市にかけて、大きな被害があったからである。
そんなことがあった後に、いい年齢をした大人が自転車で
旅をした話を書くなど、不謹慎であると思ったのだ。

しかしながら、あれから6ヶ月以上が経過し、
復旧もされてきたようだ。そろそろ、いいのではないか、
という気もする。

私の自転車旅行記の記事について、読者からの評価は
賛否両論がある。批判的なご意見の代表としては、
「個人的な日記のようなものを、ネット上に書くべき
ではない。」というものである。ごていねいに、
「こういうものは、チラシの裏にでも書いて、
そのまま、ゴミ箱に捨てた方がいいですよ。」
というアドバイスまで、いただいた。

一方で、「楽しみにしています。」というご意見も、
少数ではあるが、存在する。
私としては、批判的なご意見も、ごもっともだと思う。
しかしながら、書きはじめた以上は完結させたい。
ということで、坂町から玖波まで、あと1回か2回、
お付き合い願いたい。


2017年12月30日午前7時ごろ、私は広島県安芸郡の
JR呉線の坂(さか)駅の前にいた。
坂駅は、かつては、ひなびた駅であった。
私は1970年の8月に呉線に乗っており、
坂駅を訪れている。
当時、坂駅は島式ホームが1つしかない小さな駅で、
ホームに木でできた駅名標が立っており、
「さか」と書かれていた。
呉線には、坂のほか、広(ひろ)とか、呉(くれ)とか、
漢字で1文字の駅が多い。なんだか、とても印象的で
あった。

現在の坂駅は、近代的な駅舎で、快速安芸路ライナーの
停車駅である。呉線というと、首都圏、関西圏を引退した
通勤型電車が黄色く塗られて走っている、というイメージ
だったけど、近年における呉線の列車および駅の近代化は、
めざましいと思う。

陸上自衛隊のでっかい基地を通りすぎると、
海田市(かいたいち)に着く。
道がすこしややこしい。
案内標識にしたがって、広島方面にすすんでしまうと、
自動車専用の国道2号線(東広島バイパス)に入ってしまう。
自転車乗りが、自動車専用道路に迷いこむ例は多いけど、
これは道路の案内標識にも問題があると思うのだ。

正解は、新海田交差点の地下道をくぐって、直進。
国道2号線の大正交差点も直進し、
瀬野川を明神橋(みょうじんばし)でわたって、
国道2号線の旧道(現在は広島県道164号線)に入る。

日本製鋼所広島製作所の前を通る。
旧日本海軍の大砲をつくっていたメーカーである。
現在の広島製作所は産業用機械が主力になったものの、
まだ、自衛隊向けの砲をつくっているらしい。
砲につかう鋼は非常に特殊なものらしく、
高い技術力が必要な領域である。日本では日本製鋼所の
広島製作所だけが作ることができるようだ。

向洋(むかいなだ)は、マツダの本社があるところだ。
マツダミュージアムというのがある。
入ってみたいけど、完全予約制である。
しかも、年末年始で休館であった。

ところで、マツダの本社のある府中町(ふちゅうちょう)
は、現在は広島市にぐるりと取り囲まれている。
オセロゲームだと自動的に広島市になってしまいそうだけど、
頑(がん)として、府中町のままである。
マツダがあることにより、法人税・固定資産税等の収入
で町財政は安定しており、広島市との合併には否定的な
意見が多いようだ。
午前8時20分、広島駅に到着した。

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広島駅にて


せっかくなので、すこしだけ、広島の観光地に行こう。
といっても、広島城も平和祈念公園も、もう、何回も
行っている。結局、原爆ドームに行った。
私にとっては3回めの来訪である。

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原爆ドームにて


午前9時、広島を出発。宮島方面にむかって走る。
途中、コンビニに入って休憩する。
ロードスポーツに乗った人がいた。
お互い、軽く会釈する。けれど、私が、
「こんにちは。いいチャリですね。」
と言うと、とたんにむっとして、無視された。

そうだった。
ロードスポーツ乗りは、自転車のことを「バイク」と言う。
彼らは自分の愛車をチャリとか、チャリンコとか言われるのを、
極端に嫌うのだ。自分たちのことは、バイク乗り、もしくは
ローディーなどと言う。w

一方で、私のように自転車で旅をしている者は、
自転車のことを、チャリとかチャリンコ、あるいは素直に
自転車と言う。自分たちのことは、チャリダー、あるいは
自転車乗りと言う。有名な女性サイクリストである
熊沢正子氏の著書には

 『チャリンコ族はいそがない』(山と渓谷社1988年刊)
 『チャリンコ族はやめられない』(山海堂1993年刊)
 『チャリンコ族は丘を越える』(山と渓谷社1995年刊)


がある。この3冊は、自転車で旅をする者にとっては、
伝説の名著である。もちろん、私も持っており、
何度も読み返している。


ま、それはともかく、ロードスポーツ乗りの自転車のことを、
チャリと言ってしまった私も不注意であったが、
途端に口もきかなくなる、というのも、相当、おとなげない。
どうも、ロードスポーツ乗りと、われわれ自転車の旅人は、
水と油というか、相性が悪いようだ。

ちなみに、自転車のことは英語でBicycleであるが、
英語圏の人は、短くBikeという。
ということで、ロードスポーツ乗りが自転車のことを
「バイク」と言うのは正しい。
けれども、日本語でバイクというと、ふつうはオートバイのこと。
オートバイと自転車の両方に乗る私からすると、
ロードスポーツ乗りが、自分の自転車のことを「バイク」と
言っているのを聞くと、思わず笑ってしまう。

一方で、オートバイは和製英語であり、正確な英語でいうと、
Motorcycleである。けれども、日本語として定着していないので、
なかなか使いづらい。
フェリー乗り場で、切符売り場のおっちゃんに、
「クルマ? バイク?」と聞かれて、
「モーターサイクルです。」とか言うやつがいたら、バカである。

長くなったけど、要するに、ムリすんなよ、ということである。
自転車のことは、自転車、もしくはチャリ。
オートバイのことは、バイク、もしくはオートバイ。
日本では、それでいいのだ。

午前11時、宮島口(みやじまぐち)駅に着いた。


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